圭さん日記

放送作家・脚本家、高坂圭のブログ。

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俳優・舞台人必読の書、山崎努「俳優ノート」

彼がリア王の戯曲をどう読み解き、演技をしていくかをつぶさに描いた名作。

あとがきで香川照之が「あなたがもし俳優ならば、あなたは即刻この本を教科書と

指定すべでである」と書いてるのだが、それほど戯曲を読むとはどういうことか、

演技をするというのは何なのか、を深くえぐられ、唸るほどの名言が散りばめられている、

類まれなる本です。

 

少し長くなるけど、その一部をご紹介。

 

「ある感情から次の感情に飛躍することが日本の俳優の苦手とするところで、

これが劇のダイナミズムを損なう最も大きな原因である。

ドラマチックということはダイナミックということであり、ダイナミックで

なければドラマチックではない。感情の沼に溺れ込んで、ぬくぬくべたべためそめそと、

まるで羊水の中に留まっていれるだけの自己充足的感情お化け芝居は劇ではない」

 

「当初から目指していた演技のダイナミズムが実現しつつあるように思う。

感情のアクロバット。日常ではあり得ない感情や意義の飛躍を楽しむのだ。

しかし、基本にあるのはあくまで日常の感情だ。日常の感情を煮つめ、

圧縮し拡大したものが舞台上の感情なのである」

 

「演技の修練は舞台上ではできない。優れた演技や演出を見て、技術を学ぼうとしても

駄目なのだ。その演技はその人独自なものである。大切なものは日常にある」

 

「やはり人は、皆、己の身の丈にあった感動を持つべきものなのである。

読みかじったり聞きかじったりした知識ではなく、自分の日常の中に劇のエキスはある。

我々はそのことをもっと信じなければならない」

 

いま3年かけて書きあげた小説を大きく書き直しているところなんですが、

この本がとても役に立ちました。
おそらくこれから何度も読み返す、いやー僕にとっても大事な本になりました。

 

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