圭さん日記

放送作家・脚本家、高坂圭のブログ。

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観劇「ホシハチカニオドル」

大槻オサムさんが芝居・身体表現をし、
谷本仰さんが作曲・演奏をする二人だけの
芝居を観てきました。...
                             
登場するのは、東海村の被爆者やチエルノ
ブイリの不思議な森など、声をあげられない
まま死んでいった生命たちの鎮魂歌を、
ファンタジーとリアルなドラマが溶け合った
世界で魅せてくれました。
                                  
このテーマを言葉に音楽にするのは本当に
難しいと思うのですが、どこかに陥ること
なく、純粋に命を死者の声を描いています。
                                 
僕は二人のパフォーマンスを見ながら、
辺見庸の詩を思い出しました。
この芝居を作られた出演者、スタッフの皆さんに
捧げます。
あ、楽しい話をしてくれたゲストの獣医さんにも。
皆さんの作品は、死者にきちんとことばをあてが
ってくれてましたよ。

                               
死者にことばをあてがえ

 

  わたしの死者ひとりびとりの肺に 
  ことなる それだけの歌をあてがえ
  死者の唇ひとつひとつに他とことなる
  それだけしかないことばを吸わせよ 

  類化しない 統べない かれやかのじょ
  だけのことばを百年かけて
  海とその影から掬え

 

  砂いっぱいの死者にどうかことばをあてがえ
  水いっぱいの死者はそれまでどうか眠りにおちるな
  石いっぱいの死者はそれまでどうか語れ

 

  夜ふけの浜辺にあおむいて
  わたしの死者よ
  どうかひとりでうたえ
  浜菊はまだ咲くな
  畦唐菜はまだ悼むな

 

  わたしの死者ひとりびとりの肺に 
  ことなる それだけのふさわしいことばが
  あてがわれるまで

 

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