圭さん日記

放送作家・脚本家、高坂圭のブログ。

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じんわりと涙。「北海タイムス物語」 増田俊也
一気に読了。なんて泥臭い、
なんて汗臭い小説なんだろうと
思いながら、ぐいぐいと読まされて
しまいました。
作者の自伝的要素が強い物語ということだが、
この北海道の新聞社がすごい。
労働環境がめちゃくちゃで、給料は手取りで
13万ちょっと、管理職になっても年収は
二百万。だから休みの日は工事現場に働きに行く
という始末。
でもみんなこの会社を辞めない。
それはなぜか。
この小説を読みながら、僕は列車の運転士を
していた頃を思い出しました。
思い付きで受けた試験に僕だけ落ち、鬼軍曹の
ような上司にいじめ鍛えられ、運転士の教育を
受けた頃です。
何度も涙し、ヘルメットを床に投げつけ、
殺そうかと思った上司でしたが、最後まで僕の
ダメ運転士ぶりを心配してくれた人でもありました。
JRを辞めたときに、心底嬉しそうな顔で
「うん。それはいい決断だ。お前にはこの仕事は
向いてない」と声をあげたことを、今でも
思い出します。
あれから、30数年。
では、今の仕事は向いているのかと問われれば、
自信のない僕がいます。
成長ないなぁ。
しかしこの小説は、仕事のできない自分が
情けなく一度でも悔し涙を流したことのある
人なら、きっと好きになるはずです。
おすすめです。
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