圭さん日記

放送作家・脚本家、高坂圭のブログ。

<< July 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 
高坂圭のホームページ
  • 高坂圭のホームページリンク
ARCHIVES
RECENT COMMENT
MOBILE
qrcode
PROFILE
無料ブログ作成サービス JUGEM
 
違和感が消えない 「Fukushima50」

僕は九州電力提供の生活情報番組、
科学番組と述べ15年間、放送作家
として関わってきた。
文春の取材で原発のルポを書いた
こともある。
だから、声高に「原発反対」と叫ぶ
権利はない。
広い意味では関係者のひとりだからだ。

 

この映画に対しても感想を書くのはやめようと
思っていたが、観た後、砂を噛んだような違和感が
消えなかった。
それは何か。
「自然をなめていたから事故が起きた」という
着地に、どうしても納得できなかったからだ。
事故が起きたのは、利益のために安全性の問題を
棚上げにしてきたからだ。
見て見ぬふりをしてきた人間の愚かさが原因だ。

 

事故の時に命をかけて戦った職員の人たちには
心から尊敬もするし、すごいと思う。
でも彼らはどうしてこんなめにあわなければ
いけなかったかと思うと、涙よりもむしろ
怒りやくやしさがこみあげてきた。


1979年のスリーマイル、86年の
チェルノブイリ。
大きな悲劇を経験してきたのに、毎日を
楽しく暮らしてきた自分の愚かさ、想像力の
無さに腹が立った。

 

ポスターのコピー、
「奇跡は起きると、信じたからこそー」にも
ため息しか出ない。

 

事故から9年。
いまなお避難生活を続けている人は
約4万8千人もいる。
震災関連の死者は2万2千人をこえる。
しかし政府は来年の「3.11」の追悼式典を
最後にするらしい。
桜の美しい景色で映画は終わるが、
福島の原発事故は、まだ何一つ終わっていない。

 

奇跡なんか起きていないのだ。

 

- | 17:34 | comments(0) | - | - | - |
コメント
コメントする









 

(C) 2020 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.